奇跡!滑り込みましたGrande Rio!!イエスかハイしか言わせない状況作り

やっと引っ越しが終わりました。
ノミダニ、トコジラミ騒ぎで一時避難していたお宿は今日まで。
とっても気持ちよく過ごせた。
グロリアという治安の悪いところでも
こんなに快適に過ごせる所があるなんて!
というくらい最高でした。
また何かあったらお世話になります!


と、次はRio Conprido(ヒオ コンプリド)というところにある宿。
カーニバル期間中に入る前に、ディスカウント価格で
エアコン付きの部屋に入ることができました。
ホント。幸運としか言いようがない。
トコジラミの避難先候補として下見に一回行ったのがよかった。
助かりました!

そして今日の本題。
僕の最後の挑戦。Grande Rio(グランジヒオ)へのパシスタ加入です。
前日、Estacio De Saでまさかの大どんでん返しがあり、意気消沈していた。
っていうかトラウマになってた。また同じことになるんじゃないのか?
Grande Rioに居るわけないのに靴下野郎っぽいヤツをみるとドキっとした。

Grande Rio(グランジヒオ)はエスペシャルの老舗チーム。
19日が年内最後のエンサイオ(練習会)でした。
ので、みんな何故か白着てる。知らんわ!そんなお作法。

20時集合で21時からエンサイオ(練習会)という運びでしたが、
ジレトール(ダンサーリーダー)が居ない。
他のパシスタ(ソロダンサー)に聞こうと思ったけど、
まぁいいや。
なんか今日は何事もなくツツガナク終わればいいや。
昨日の今日だし。
ダンサーリーダーとかジレトールとか名の付く人には
会いたくないなとか思ってた。

パシスタ(ソロダンサー)加入を確実にするには、
まずジレトールに今後もエンサイオ参加を認めてもらって、
ドキュメンタリオ(CPF=マイナンバーのブラジル版)の
コピーと証明書用の顔写真を渡すこと。

その後は、カルテリーニャ(会員証)を作ってもらって
コツコツとカーニバルまで真面目にエンサイオに通って、
衣装をもらってパレードにでる。
これが一連の流れなんですが、ドキュメンタリオを渡すのが
まぁ、僕の中ではハードル高い。靴下野郎には「なんのつもりだ?」
と突き返されたから。
ジレトール来ないなら来年でもいいかなとか思った。

クアドラ(練習会場)での
エンサイオ(練習会)は路上(フーア)とは違って、あんまり動けない。
密集したところで回りにぶつからないように踊る。
風が抜けないのでめっちゃ暑い。観客もいるし人口密度が高い。
昼間日焼けしに行ったので、ちょっと体力が落ちてる。
けど、どこでジレトールが見てるかわからないので、手は抜けない。
テンションを落とさずに踊り切った。

年内最後のエンサイオは短時間だった。
すぐに他チームも含むエンヘード(カーニバルソング)
メドレーになって忘年会状態になった。
練習をするというよりは、最後にみんなで遊ぶっていう感じ。

疲れてるし。練習自体が終わったのなら、早めに抜けて帰ろうかな?
と思ったら、ジレトールが姿を現した。仕事帰りなんだろう。
よかった。早めに帰らなくて。

僕本人がその場にいるのといないのとでは全然印象が違う。
それでも、
僕は「摘まみだされるんじゃないか?」という不安を抑えて。
ジレトールに挨拶をする。ジレトールはにこやかに握手してくれて
ハグしてくれた。
よかった。全然受け入れてくれてる。

でも、どのタイミングでドキュメンタリオを渡そう。
いつでも渡せるように、書類と写真は折りたたんで
小さなビニール袋に入れて、
お腹の貴重品ポーチに仕込んである。
「はいこれ。なんだこれ?」的なやり取りになるのが怖く。
しばらくは、他のダンサーと一緒に踊ったり。
ジレトールとも踊ったりした。すこぶる機嫌がいい。

と、そこへ地元テレビ局の取材が来た。
今思えば、これこそ天の助け。
「お前日本人か?取材していいか?」と声をかけられた。
はい。
サンバダンサーMasashi、ブラジルで地元テレビ局の
インタビューを受けるの図です。
しかも!ジレトールと一緒に!

名前を聞かれて
「お前はGrande Rioでパレード出るのか?」という質問を受ける
「はいもちろん!Grande Rioで出ます!」と僕は答える。
その流れでマイクはジレトールに渡される。
これで「いやコイツは違うよ」とは言えないやろ。
ジレトールはテレビ取材に上機嫌になって、ニコニコと
なにやら答えていた。
インタビュアーは「日本人がパレードに参加するなんて
Grande Rioは国際的ですねー」的なことを聞いていた。
つまり
イエスかハイしか言えない状況になった。

もうね。僕の執念が天に届いて、サンバの神様が助けてくれた
としか言いようがない。
最後はカメラの前でジレトールと僕が短めに踊って
仲良くポージングして取材終了。
なんだこの最高の流れは!
昨日とは全然違うやんけ!僕はジレトールと改めて仲良くハグして
円満な関係をアピール。
もちろん他のダンサーもGrande Rioのメンバーもみーんな見てる。
撮影した映像はブラジル中に放送される。(はず(笑))
これで、いやコイツはハブだよ
とはできない!

僕は畳みかけて流れを途切れさせなかった。
ジレトールは上機嫌のまま忘年会状態になった会場で
食べ物と飲み物をもらいに行く。
僕は後ろからついていって、タイミングを見計らって
改めて声をかけた。なんのことはない年末の挨拶。
「よいお年を」そして、おもむろに
腹に仕込んでおいたドキュメンタリオ&顔写真をジレトールに
差し出す。

ジレトールはすんなり受け取ってくれた。
ありがとう。って言ってくれた。
「とにかく来年も続けてエンサイオに来なさい」と言ってくれた。
そもそもカーニバルに出られる確約は他のダンサーだって無い。
真面目にエンサイオに参加しなければ容赦なく切られる。

年明けから
Grande Rioのパシスタとしてエンサイオに参加できる。
晴れてカーニバル出場への道が開いた。
奇跡を起こしました。

僕の実力と行動力と執念と天の助け。
この四つが実を結びました。
宿も新しくなり、
僕の冒険譚は新章に入ります。
と、ひとまず僕の「頑張る」宣言は終了。
「楽しむ」にシフトしていきます!

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