僅かな可能性でも貪欲に信じて追及していくメンタリティ

どうやらビライザベルはダメっぽいです。
まぁ、しょんなか。(熊本弁でしょうがない)
やるだけやった。やりすぎたくらい。

次に行ってみよう!

ということで地下鉄とSuper Viaという鉄道を乗り継いで
Duque de caxias(ドゥケジ カシアス)というところにあるサンバチーム
Grande Rio(グランジヒオ)に行ってきました。
ここは以前から日本人の参加実績があるチームなので
黄色アレルギーがないだろうと。
今、誰か知り合いが居るというわけではないのですが、
一縷の望みをかけて乗り込んでいきました。


Gravacao(グラバサォン)PVの撮影やってた
またか!!
なんやねん!以前行ったインペラトリスと同じような時期に!
まぁ、多分来年のカーニバルに向けてのPVなんだろうけどね。
また、ジレトール(ダンサーリーダー)に話しかけづらい&
話しかけたとしてもキラキラな雰囲気で「また来年おいで!」
とか言われんじゃねーかと。


とはいえ待つしかないのと、
誰がジレトールなのかもわからないので、パシスタ(ステップを踏むサンバダンサー)
っぽい男の子をつかまえて「誰がジレトールか?」と尋ねるところから始めた。
ジレトールはアフリカ系の年配の男性だった。

ちなみにGrande Rio(グランジヒオ)のチームカラーは
赤と緑です。補色やんけ!!どんだけ目立ちたいねん?と絵を描くアーティスト目線で
見てしまうことはあるのですが、サンバの世界では目立ってなんぼなんで。
着てきた衣装が自分が緑と白のインペラトリスか
インペリオセハーノ色だったことを
少々後悔した。

撮影は比較的早くおわった。「来年おいで!」だったら速攻帰ろうと思った。
なぜなら僕が住んでいるGloria(グロリア)は中央街近くの海沿いの街、

一方
Duque de caxias(ドゥケジ カシアス)は北のほうに上った郊外の街。
僕の中ではViradouroっていうサンバチームのあるニテロイの次に
遠いところにあるイメージ。ごちゃごちゃしてる。

毎回のことなんですが、僕のスマホはこっちのSIM入れてません。
どうも苦手で。家のWi-Fiにつないである程度しらべてから出かけます。
その際、現地に行くことが最優先で帰りはホワッっとしか調べない。
終わる時間によっては交通手段が変わる可能性もあるけど、
そんなことまで考えたら出発できないので
「とりあえず辿り着こう」を優先にしてます。

で、撮影がおわって汗だくのところ恐縮なのだけど、
ジレトールに話しかけた。事の次第を伝えると。毎回のごとく
「いやもう、パシスタ締め切ってるよ」って言われる。毎回のごとく。
でも、日本からここまで来て、なんの可能性も繋げられず
帰るわけにいかないと。

ブラジルに来たタイミングが遅いのは重々承知。
それこそ、しょんなか。僕は日本に住んでいる日本人なので。
地元に住んでて、いつでもバスで練習に来れる兄ちゃんではないので。
もしくはサクッと半年くらい滞在できる独り者でもないので。(したけど)

僕はグッと引き下がらずに
「本当になんの可能性もないのか?どうしてもパシスタになりたいんだ」
と食い下がる。すると
「お前はいまどこに住んでるんだ?Gloria?帰りの時間とか
考えながら、とりあえずエンサイオ見ていけ。俺の連絡先教えるから
もういちど電話しろ」的なことを言われる。
勉強してきたとはいえ、完全にポルトガル語を理解できるわけではないので。

「電話しろ」もビラで言われたなぁ。

と思いつつ。今度も自分の存在をアピールするために、
あえて観覧席ではなく皆さんがパレードするフロアで
皆さんの邪魔ならないところ。
消火栓の箱のよこにジッと立ちエンサイオを見ることにした。
そこだと、目の前をパレードが行き過ぎるので
パシスタ正装の日本人が嫌でも目に付く。
今回は一切動かない。

「うーん、帰れるかなー?」とか思ったりして。
電車は、どうせ無くなるだろうなとか
前はバスで帰った記憶があるから何とかなるかなーとか
考えながら。

結局、身じろぎもせず夜11時まで続いたエンサイオを
全部見ました。最後、練習が終わって汗だくの
ジレトールをつかまえて「パシスタになりたんだ」と伝える。
まだ居たんか?!的なことと、早口でいろいろ言ってくれた
のだけど、今一つ理解できず。
「とにかく電話しろ」ということだけはわかった。
連絡先も聞いたし、全く可能性が無いわけではない
気がする。そう思うことにする。伊之助的な。

帰りのバスはすんなり見つけられました。
人に聞いて。でもセントロ行きしかない。
しかも郊外からのバスが到着するセントロの
ホドビアリア(バス停)はめっちゃ治安が悪い。
セントロまで行ったら後はGloriaまでは歩いて帰る。
ヤバそうな奴が近づいてきたら走って逃げる。
Lapa(ラパ)まで来たらほぼ生活圏。

とりあえずジレトールに連絡して
Grande Rio、また行こうと思う。

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