新たな奇跡!Estacio de Saでの後日談とジスタキとして出演の方向で調整

新しい宿の住み心地は快適です!
懸念した交通手段も特に問題なく、頻繁にバスが通るので
どこでも簡単に行ける。相変わらず凄い飛ばすので怖いけど。
まぁ、これもブラジルの日常。
Rio Conpridoのバイホ(町)はコンパクトに色々そろってる。
宿で自炊ができないので、出来合いのものを買うか
外食が中心になるので、料理をする僕としては
唯一のネックではあるけど、ホールサイズの焼き鳥が
700円とかで売ってる。
食べきれないと思って買わなかったけど、
そのうち買うでしょう。

昨日の晩御飯、というかプチ打ち上げはコレ。
シュハスキーニョ。シュハスコの串焼き。
牛肉は堅かったけど、鶏肉最高!
あとブラジルはワインが高い。
贅沢品なのね。

二本で500円弱

さて、今日の本題。
僕がいったんオーディション合格となったEstacio De Sa(エスタシオ デ サー)
というサンバチームの後日談。
屈辱的な扱いを受けた月曜日。靴下野郎の血も涙もない対応。
まぁ、事務的にやれば理由も分からなくもないけど、
それにしたってやり方がひどい。
正装して練習に来ているダンサーをガン無視とか
ありえない。
しかも靴下野郎は雇われのジレトール。

合格をくれたダンサーリーダーがEstacio De Saの運営に
かかわってる人。プレジデンチとも話をするとまで
言ってくれた人。
ダンサーリーダーはAvelinoさん。
短距離走の元南米チャンピオンのすごい人。

そのAvelinoさんと昨日打ち合わせをしてきました。
エンサイオ(練習会)は年内は無いけど、
水曜日の夜なら時間が取れるから、話をしようと
言ってくれた。
よっぽど靴下野郎の対応が腹に据えかねてのこと。
夜七時に同じくEstacio De Saのクアドラ(練習会場)で
待ち合わせをした。

Estacio De Saのクアドラでは別のブロコ(小規模サンバチーム)
が練習していた。ブロコというのは数十人規模のチームでかなり自由度が
高い。エスコーラと呼ばれる単位のチームは百人規模で、
お作法がある。必要なダンサーポジションとか、使える楽器とか。
正式なエスコーラスタイルのパレードでは金管楽器は禁止です。

ブロコは自由なのでこのチームは金管楽器いれて、ビートルズの
カバーをバツカータ(打楽器演奏)を交えて練習していた。

そんななかクアドラの裏にある控室前の広場に行く。
そこにはAvelinoさんと3部リーグのチームの
プレジデンチ(一番偉い人)が何やら話をしていた。
僕は二人に挨拶をして話が終わるまで、ちょっと離れたところで
ブロコの練習をみながら待っていた。
話は終わったみたいで、3部リーグのチーム
America  Samba do Paixaoという名前。
そこのプレジデンチが帰っていく。
ヒカルドさんという方。
去り際にもう一度僕とあいさつを交わす。

なんだろうと思っていると
Avelinoさんが事務室に招き入れてくれた。
話の内容はこうだ。
僕のことをAmerica  Samba do Paixaoの
パシスタ(ソロダンサー)に迎え入れたいということ。
直接プレジデンチと調整してくれたらしい。
さっそく僕のWatsappのアカウントをパシスタの
チャットルームに登録してくれた。
次々と他ダンサーからの歓迎メッセージが飛んでくる。
話がトントンと決まったので、感動とか喜びというより
驚きが強い。
3部リーグでもありがたい!!
これがパシスタの衣装デザイン

ちなみに3部リーグとなるとサプカイ(サンバドロモ=パレード会場)
ではなくマドゥレイラという街の路上でパレードが行われる。
それこそ幾つものチームが出場し、優劣を競い合う。
優勝すれば2部昇格。翌年はサプカイでパレード。
そこで優勝すれば、1部へ昇格。
というブラジルのサンバチームは完全リーグ制になっている。

その後、Avelinoさんは僕の下手くそなポルトガル語に
耳を傾けてくれながら、雑談をしてくれた。
靴下野郎のことを本当に申し訳ないと言ってくれた。

彼は雇われで今年ジレトール(オーガナイザー)をしてるということ。
やり方に問題が多い。服装もジレトールとしてふさわしくない。
「なんだあのラッパーみたいなヘッドホンとタンクトップは!」と
憤慨していた。
彼の性格にも問題がある。大金つかってハイーニャ(女王ポジションのダンサー)に
タレントを引っ張ってきた。
とにかく嫌がられてるらしい。
来年はクビにすると言ってた。あと2か月(カーニバルまで)したら
放り出すと。
そんなヤツに二回も遭遇するって
いい意味でも悪い意味でも引きが強い…

和やかに雑談は終わり。
僕も連日のエンサイオ(練習会)参加で疲労がピークだったので
帰ることに。お土産にEstacioのオリジナルTシャツをくれた。
と、そこで話は終わらなかった。
帰り際、Estacioのプレジデンチを紹介された。
もうね。堅気じゃない雰囲気。つっかけ履いて
坊主頭で固太りしてて、だみ声で。
こえぇぇぇぇえぇ。一緒に写真撮りましょうって雰囲気じゃない。
Avelinoさんが僕の事情を色々と話してくれた。
プレジデンチは僕にもいろいろ質問してきた。
日本にもサンバチームがあるのか?とか。サンバ熊本の
チームカラーはなんだ?とか。
で、
「パシスタ(ソロダンサー)は残念だったけど、
アブリアーラ(アレゴリア、山車)の上で踊るジスタキの
ポジションなら後30人くらい空いてるだろ。
そこに入ればいい」
といってくれた。

Avelinoさんも「うんうん」とにこやかに勧めてくれた上に
「Masashi、お前がEstacio De Saのファミリアであることに
変わりはない」
と言ってくれた。
うーん、この時ほど僕のポルトガル語の語彙力のなさを
残念に思ったことはない。
精一杯の単語を並べて感謝の気持ちを伝えて
フワフワしながら家に帰った。
滅多に会えないプレジデンチに会えた。
しかも1回の打ち合わせで2チーム分!

ということで来年のMasashiは

3部リーグAmerica  Samba do Paixaoのパシスタ(ソロダンサー)
2部リーグEstacio de Saのジスタキ(山車上ダンサー)
1部リーグAcademicos Grande Rioのパシスタ(ソロダンサー)

というラインナップで2月半ばに行われるカーニバルまで
駆け抜けることになりました!

諦めない折れない心って本当に大事。
特に僕と同年代の男性諸氏の勇気づけになればいいと思ってます。
「腹をくくって、自分の生き方に立ち向かう」
結果を考えず眼前の今を全力で生きる。強い意志を持って。
そうすれば必ず道は開ける。疲れたら休む。
それで良いのだと思います。

 

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