苦しい時こそサンバを!

緊急時代宣言やらマンボーやらが延長されて
長雨と共に先の見えないご時世が続いております。
飲食店の皆様、アーティストの皆様、
自粛の煽りをもろに受けている全業種の皆様
ご心労ご推察申し上げます。

正直きついですよねー。
2019年、この時期はビッシリとスケジュール帳が
埋まってたものですが、
2020年や今年は真っ白。
正直、お先真っ暗?お顔真っ青。
個人事業主の僕はどうやって家族を食わせていくか?
とか考えると深い沼に入りそうです。
幸い入ってませんけど。

やっぱり時代の転換期なんですよね。
今までの働き方はできませんよ!という
時代からのメッセージなわけです。

風の時代とかいいますが。

僕はサンバを愛して
もう20年になります。
会社クビになったときも、複数股がバレて
つるし上げを食った時も(笑)…若かりしときね。
人目につかないところでサンバの練習をしてました。
街灯のない公園の物陰とか、
体育館の裏側とか。

サンバで自分の精神状態を保っていた。
サンバはアフリカから奴隷として連れてこられた
黒人たちがルーツ。彼らが先の見えない日々の苦役を
乗り越えるために生み出した音楽文化。
逆境を明るく歌い上げ、辛さも楽しさの中に混ぜ込んで
清濁詰まった人生を乗り越えていく。
これがサンバなんですね。

ブラジルは他の植民地とは違って
支配層と被支配層の間で大規模な暴動や革命が
あったわけではない。対立よりも融合を選んで
今がある。カンドンブレー(黒人宗教)もキリスト教と
融合することで生き残った。
もちろん、そのために人種格差社会なんていうものが
残ってしまった。良い悪いで言ったら
良くはない。
富めるものと貧しいものの差は未だに激しい。

でも、それすらも清濁混在の一部。
そんな辛い状況もサンバの楽しさに混ぜ込んで
明るく乗り越えていく。

サンバが立ち向かうのは「自分と立場の違う人」ではない。
サンバが立ち向かうのは「人々の心を分断する辛い現実」
その現実すら楽しさに混ぜ込んで前向きに乗り越える。
それがサンバのプロテスト。サンバが生み出すコミュニダージ
(コミュニティ)

著名人の差別発言。
それ自体も問題。
じゃぁ、外国人の入国管理局での死亡事件は?
それ自体も問題。
オリンピックの諸問題も同じ。

でも、それに対する多くのコメントにも
殺伐としたものを感じる。
辛い現実を前に攻撃する相手を探している様に見える。
気持ちはわかる。僕もそうだった。

今の状況をだれがどういった意図で作り出しているのかは
知らない。少なくともこの状況で潤っている人もいるのも現実。
非正規雇用を促進させたオッサンとか?
日本の広告枠ほとんど持ってるデッカイ通とか?
潤ってるかはしらないけど、死んだ魚の目をして無策を繰り返す
政治家の方々とか。
仮にこの方々を打倒したら世の中良くなる?
目の前の辛い現実無くなる?
それができなかったら
ネット越しに手近なところでディスれるひとを叩く?
そうしたら自分の状況良くなる?

どうだろうね?
自分の限られたエネルギー(寿命)とかの無駄遣いに
なりはしないだろうか。と思う。

サンバがプロテストするのは人に対してではない。
目のまえに突き付けられた「現実」。それによって
誰かを攻撃して分断したくなる「気持ち」なんだと思う。

時代は変換期
風の時代とかいう。詳しくはググって

自分が「心地いい」とか「好き」とか「ワクワク」する
といったことにフォーカスして生きていくのが正解。
もちろん辛いこともある。それはサンバが助けてくれる。

いまこそサンバが世の中に必要。
100年前、そのもっと前、
黒人奴隷の人々が残したフィロソフィーを
今こそリアルに実行するべきだと思う。
これこそサンバのプロテスト(抵抗運動)!

ということで
いつでも皆様のご参集をお待ちしてます(笑)

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