リオに来て一番ワクワクした日。子供に還る。子供にサンバを教える。

12年前にサンバダンサーとして起業してから、
サンバは仕事になってます。それは別の定職を持ちながら
お小遣いが少し稼げるといったレベルではなく、
自分の活動にかかる経費と売り上げ、利益といったことを
管理して、毎年毎年青色申告してます。
税務署には職業サンバダンサーで登録してある。
衣装を買うのも投資
ブラジルに行くのも投資
なんですね。

純粋に腹の底からサンバを楽しんでたころ、
サンバと出会ったころとは意識がちょっと違います。
今の僕にとってサンバは家族を支えるための大切な仕事。

っていう意識があるので
ブラジルに滞在している今も、サンバを目の前にしたときに
どこか冷静になってしまう自分がいて、
「なにか得るものはあるか?」という視点が少なからず働いてしまいます。
自分としてもモッタイナイとは思う。
でも、それはそれ。
自分が選んだことなので仕方ない。

のでタイトルにあるブラジルにきて
一番ワクワクした日!これです。

リオに来て釣り竿買っちゃいました!
サンバは仕事。趣味は釣りなんです。実は。
鉄砲とかも売ってるリオの釣具屋さんにいって、
仕掛けも含めて一式(セット釣竿)買った。
そして、店員さんにリオの釣りスポットも聞いた。
週明け早朝から行く!
もう。そう思ったらワクワクが止まらない。

フライングで明日の美術館の周りの堤防で
練習釣り。
地元のヤンキーパイセンに餌付けて貰えた

エビ?糸でぐるぐる巻くんだって。
ビールのみながら釣りしてるパイセン達。
ぜんぜん釣れてなかったけど気にしてない。
 
あちこちポイント変えて。お祭り船がやってくる。
おばちゃんたちが陽気に船上で踊ってる。ウケる。
まぁ、全然釣れなかったけどいいでしょう。週明けリベンジ!

昨日はエンサイオ。
エスタシオのダンサーリーダーが
3部リーグチームの練習会(エンサイオ)と打ち合わせがあるから
エスタシオのクアドラ(練習会場)来い
とメーリスで案内があったので行ってみると。


Mirin(ミリン)のチームが練習してました(笑)
Mirinというのは子供だけのサンバチームのこと。
どこのサンバチームも配下?の子供チームを抱えてます。
これはエスタシオの配下のMirin
もちろん子供チームだけのカーニバルもある。
まさにサンバの英才教育!
子供のチームとはいえ、正式なサンバチームのお作法を
しっかり守ってる。それぞれのポジションでコミュニティに
対するリスペクトをもって活動してます。

この年齢からサンバチームのメンバーとして活動してれば
そりゃ上手くなるよね。
リオのサンバ界の層の厚さを見せつけられた。
あと6,7年したら大人チームのメンバーとして活躍できる子ばかり。
今、大きなサンバチームで輝いてるダンサーや楽器隊も
子供のころはMirinで活動してた!んですね。

…ん?
3部リーグのチーム練習は?打ち合わせは?
もやっとしてるとダンサーリーダーが
子供に指導しろと。

こんなちっちゃい子ですが、
日本人の僕がブラジル人にサンバ教えました(笑)
レアな体験をしてる子たち。この子らの中からも未来の
スーパーダンサーが生まれるんだろうなーと。

最後はポルタバンデイラ(女性旗もち)とメストリサーラ(男性)
から、コミュニティの象徴であるバンデイラ(旗)にキスをする
という名誉も頂いた。僕はProfessor(先生)という扱い。
子供のチームとはいえ、しっかりバンデイラをリスペクトしていて
大人のチームと変わらないお作法を踏襲している。
僕にとっても貴重な体験でした。

そして始まった大人のチーム
エスタシオというサンバチームのエンサイオ(練習会)

翌日はサプカイ(カーニバル会場)でエンサイオテクニコ(本番練習)が
あるので熱気がすごい!
とにかく歌えと!
呼びかけます!

ん?三部リーグチームの練習は?
まぁ、いいでしょ。ブラジルあるあるです。
物事が予定通り、連絡通りに進まないなんて当たり前。
しれっと明日のエンサイオテクニコにも来い!
とダンサーリーダーから言われる。
前にゴタゴタがあったのに、
なんだかモヤモヤが残るが。

地元帰ったらパゴージ(路上サンバ)やってた。
おばちゃん、おじちゃんがビール片手に歌いまくり踊りまくり。
とにかくカリオカ(リオっ子)はサンバが大好き
というか
リオにはサンバしかない!
サンバがリオの血液!
どっぷりサンバに浸りたいならリオ以外ない!
リオの人々にとってサンバは人生そのものなのです!
そんな言葉を肌で実体験できた一日でした。

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