リオで一番のお金持ちエリアのレブロンからアフロブラジルAwureライブ参戦!

ブラジルに滞在してあっという間に一か月経ちました。
2月25日が帰国日なので、早くも残り二か月弱。
日々飛ぶように時間が過ぎていきます。
ちなみに、日本に居る時は年末の、この時期になると
妙に焦りだすという習慣がありました。
「なにか、やり残したことがあるんじゃないか?!」
とかいって、わけもなくソワソワして無駄に出かけたり、
片付け始めたり、せんでも(しなくても)いいことやったり。
前のブログでも書きましたが、今年はブラジルに来ている
ということをすでに達成しているので、ソワソワしてません。
「色々乗り越えて、よく来れたもんだなー」と俯瞰して
自分に関心してます。
サンバの仕事をして、そのおかげでサンバの聖地に来て。
我ながら大したもんだと。

さて、日本でも言われ続けてることですが、
ブラジルは超格差社会です。日本よりも歴史が長く、根深い格差がある。
前に読んだブラジル社会についての本では「人種格差社会」と言っていた。
これは、本当にいかんともしがたい。
ただ、日本のようにジメッとした悲壮感はありませんが。
「どうしようもない現実」
があるからこそサンバが発展したといってもいい。

昨日はブラジル社会構造の上から下まで見て、
最後の締めでサンバの基盤を成している
アフロブラジルAwure(アウェレ)のライブに行ってきました。

まず昼間はリオで一番のお金持ちエリアだと思うレブロンに行ってきました。
お目当てはハペ(Rape)と呼ばれる嗅ぎタバコ。
念のため違法なものではありません。日本に居る時もたまに
嗜んでいました。その販売店がレブロンにあるらしいという情報を
掴んだので、ついでにビーチにも行けるし。
まず、販売店ですが…無かった。
しかも連絡したのだけど、返信が無かった。
とりあえず行ってみようと思っていったのがアカンかった。
僕は考えるより行動する人間なので、こういうことは良くあります。

気を取り直してレブロンのカフェで一休み

はい。地元のカフェジーニョの3倍の値段しました。
まぁ、いいでしょう。日本で飲んだと思えば(笑)

気を取り直して、せっかくなのでレブロンの街を散策。
僕が住んでいるヒオコンプリドとは全然違う!
洗練された街並みです。

街いる人の身なりも全然違う。
気のせいか、僕も足元から服装まで見られてる気がする。
靴履いてくればよかった。ちなみに、サンパウロとかもそうですが、
都市部の、ある程度洗練された場所でビーサンとか履いてると浮きます。
特に男性。
そして来ました。お金持ちの方々ご用達。レブロンショッピングモール

まだクリスマスの名残がある。

店内はこんなです。日本の下手なショッピングモールより豪華でおしゃれで豊か

これ日本料理屋です。ヘルシー志向の強いアッパークラスの方々は
和食が好きなようです。板前さんは全員ブラジル人でしたが、
ショッピングモールのど真ん中に店舗を構えて、なかなかな値段でした。
味噌汁が一杯15ヘアル(450円)です。僕が普段食べてる定食と同じ値段。

で、写真で伝わるか分からないですが、圧倒的に白人系ブラジル人が多い。
街を歩いてる人も、ショッピングモールに居るお客も、もちろん和食屋で
ご飯を食べてる人も。
お昼時だったので一瞬何か食べようかと思いましたが、
他の飲食店も無駄に高いので止めました。

ビーチに行って日焼けして撤収しました。ちなみにレブロンのビーチと
コパカバーナのビーチは繋がってるのですが

めちゃくちゃ波が高い。泳いだら死ぬパターンです。
監視員が泳ぐな!と注意をしてきます。

その夜はリオのセントラル(中央駅)にちかいエリアでAwure
(アウェレ)というアフロブラジルバンドのライブに行ってきました。
前々から予約をしていて、19時スタートだったので21時に行きました(笑)
汚い乗り合いタクシーに乗りセントラルまで移動。
そこから10分ほどのライブ会場に歩いて行きます。
途中、路上生活のひとが沢山いるエリアです。下水と排泄物の匂いが漂います。
ファベーラ程ではないですが、あまり治安は良くない。

2時間遅れで行って正解。まだまだ何も始まってませんでした。
DJタイムが続いてるみたい。そんなもんです。ブラジルのイベントは。

会場内はこんな。半々くらいでアフリカ系と白人系が混在。
有料イベントだし飲食物も高いので、身なりのしっかりした人が多い。
皆さん、おしゃれして来てます。
僕が到着して10分くらいしたらライブが始まりました。
 
最高です。Awure(アウェレ)。アフロブラジルの濃いテイストに、
ギターや金管楽器も交えてオシャレにまとめ上げている。
でも歌ってるのはオリシャ(黒人宗教カンドンブレの神々)を称える歌。

バイーアのサンバヘギとも全然違う。
リオで独自に進化していったアフロブラジルカルチャーの一つなんですねー。

今回もかぶり付きで見ることができましたが、ポップなテイストに
なってはいるのですが、そこはやはりカンドンブレの基盤がある。
オリシャの名前を叫びながら、パーカッションの渦に目を閉じると
だんだんトランス状態に入ってきます。

踊りながら段々身体と魂の境界がなくなっていって、その場に溶け込んでいく
感覚になる。ひたすら眼前の「今」に意識が集中していき、
あれ?僕は今どこにいるんだ?と不思議な気持ちになる。
ライブとはいえ、ある意味儀式。
これぞサンバの源流!本当に濃い体験をさせて貰いました。
やっぱり僕はレブロンより、こちらの方が良い。

帰宅後、神経が高ぶって寝られない。
寝たの朝3時。まだ体にサンバが充満しています。
さて今日はどこのサンバを吸収しにいこうかな?

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