僕はサンバを始めてからかれこれ20年が経とうとしてるのですが、
一番最初に所属したサンバチームが東京の浅草を拠点とする
日本の名門サンバチーム GRES仲見世バルバロスでした。
初めてエンサイオ(楽器隊、ダンサー練習会)の会場に
入った時のことを今でも鮮明に覚えてる。
十条にあったスタジオの重たい鉄の防音扉を開いたときに
押し寄せてきた爆音の洪水!!全身に立つ鳥肌!
目覚めた本能!
そっから全くテンションが下がらずに
今まできたわけですが(笑)むしろ上がり調子。
大変な思いもしましたが、腹が捩れるほど楽しかった
思い出ばかり。その当時から仲間だった古巣バルバロスの
メンバーが熊本にワークショップで来てくださった。
懐かしいのと嬉しいのと、宝物のような時間でした!
ちなみにサンバダンサーと一口で言っても
色々なポジションとダンススタイルがあります。
僕はパシスタと呼ばれるいわゆる「サンバステップに
特化して踊る」ダンサーポジションを長いことやってます。
日本でサンバダンサーとしてイメージが定着している
ダンサーポジション。
今回のワークショップは
ポルタバンデイラ(女性)とメストリサーラ(男性)
と呼ばれるポジションの踊り方をレクチャーいただきました。
サンバダンサーですがサンバステップは踏みません。
サンバチームの顔として旗(バンデイラ)を持って
優雅におどるペアダンスです。男性はリード役です。
その歴史的起源から役割の座学から始まって
基本動作、最後は一通りの踊りの流れを習いました。
とても優雅でクラシカルで意味深い舞いです。
一つ一つの動作に神経をつかって
パシスタの踊りとはまた違った魅力があります。
20年前、パシスタになるかメストリサーラになるか?
ちょっとした分岐点がありました。
結局パシスタ道を突き進んで今があるわけですが、
今回のワークショップは20年来の機会でした。
しかも、僕が一番習いたかった人から習える。
今回企画から予算取り当日アテンドまで全てやりましたが、
熊本の仲間のためだけでなく、自分のためでもあったので
全く苦にならなかった。
楽しい時間はあっという間。
僕が知りたかった知識と技術、まさに宝物です。
合間の空き時間、帰りの飛行機までの時間は
普段あまりすることのない昔話に花が咲いた。
楽し懐かしかった。
熊本に来て10年目
やっとサンバがこの土地に根付きました。
僕は使命があって踊ってます。
新しい技術の練習も毎日しつつ
明日からの新年度、気持ちも新たに出発します!