心の平安を取り戻す(維持する)とりくみ

急な身内の不幸とその後の手続きで
10日以上家族と離れ離れの生活をしていた。
いつもだったら「プチ独身生活!」とか言って、
あれやろう!これやろう!とか鼻息荒くするところだったが、
今回は敢えて自分の中で実験をしてみた。
この実験で知りたかったのは

・人はなぜ不幸を感じるのか?
・人はどうしたら幸せでいられるのか?
・心の平安を維持するにはどうすればよいのか?

そのために
「プチ独身生活!」にもかかわらず(笑)、
生活のペースを乱さず、暴飲暴食せず、浪費せず、
必要以上に人と会って遊興せずに
部屋や台所を身綺麗にして静かに生活してみた。
外食は一度もしなかったので、一日1食ないしは2食の
身体によい食事。深酒もしなかった。

・人はなぜ不幸を感じるのか?

逆にどうすれば不幸を感じずにいられるか?
それは
不幸の種を自ら採りに行くことをしない。
ということがまず、不幸にならない方法の一つと思った。
至極当たり前の答えなのだが、
これが意外とできない。

世の中は刺激と洗脳で満ちている。
食欲や消費欲、性欲、物欲を刺激する情報が常に垂れ流されている。
SNSも一役買ってますね。

その欲を満たすために働き、その獲得具合を人と比較し
優劣を自分の中でつくる。
「あいつは●●をもってる」
「あの人はいつも○○してて羨ましい」
分かりにくいところでは、
「生活の為、家族のために頑張って○○しないといけない」
「一人前になるために頑張って○○しないといけない」

常に不安と渇望を抱えて走り続ける
終わりのない競争。
常に不安の種を探すことになる。
それが不幸の種とも知らずに。
所謂ラットレースというやつですが、
完全に洗脳です。
ラットレースに乗っかって常に働いていてほしいと思う
誰かが作った仕組み(システム)
この洗脳は身の回りでも世界レベルでも常に発信されてる。
たとえばコロナとかウクライナの話題とか。
「○○だから●●しなきゃ」と思わせる情報は罠だと思う。

・人はどうしたら幸せでいられるのか?

前に投資の勉強をしていた時
面白い話を聞いた。
「ウン億円稼いでる人はさぞかし満たされて安心なんだろう」
と思うでしょ?そうではない。
「ウン億円稼いでる人は、それを維持するために
次はウン十億円稼げるようにならないといけない」
と思うそうな。

つまりウン億あっても不安の種は消えない。
気持ちが豊かになっていない。

例えば食事。一食数万円使ったって、人ひとりが食べられる量とか
感じられる味覚って限度がある。どんなに豪華な食材や料理でも
食べ慣れないものは刺激にはなっても、常食にはならない。
刺激は一瞬の満足感。また次に強い刺激が欲しくなるだけ。

僕はこの10日間外食すらしなかった。
せめて食材は豪華にとも思ったが、上手に調理すれば(笑)
さほど食材にお金をかける必要もない。
本当に欲しいと思うものだけ買って、料理して食べた。
それでも一人の食卓に4皿も5皿も並ぶと本当に豊かな気持ちになった。
とても贅沢をしてる気分になった。
その量を作る食材を買うと翌日も使える。
人ひとり豊かに食事するのにさほどお金はかからないと思った。
「豊か」だと思えるかどうかだけだ。

人はどうしたら幸せでいられるのか?
先日僕のラジオ番組にゲスト出演いただいた方が言っていた。
幸せになるには、ます幸せであることに気付くことが大切
まさにその通りと思った。
そして、その幸せの大きさは関係ない。
規模や経済的な大小で幸福の大小は決まらないということ。
小さくても幸せに気付ければ、その人は幸福でいられる。

・心の平安を維持するにはどうすればよいのか?

「プチ独身生活!」の間、映画を観まくっていた。
そのなかでイコライザーという映画が印象に残った。
ストーリー自体は元CIAのデンゼル・ワシントンが
超ツエー!!ってだけの話なのだが、
その主人公が一人で食事をしたあと几帳面に
皿を洗って台所を綺麗にしているシーンがあった。

元CIAだが、食事に気を使い
奥さんは既に亡くなっているが、
身綺麗にして規則正しく(不眠症だけど)生活していた。
堅気の仕事も几帳面にしていた。
その対比として太りすぎの同僚や売春婦、ギャングの生活
が垣間見えた。
例えば太りすぎの同僚は
痩せれば昇進できるといわれ、デンゼル・ワシントンに
しごかれて見事昇進してた。
売春婦も平安な生活を獲得して昼間の世界に戻った。

「心の平安」と漠然と聞くと大げさに聞こえるが
要は「選択」の問題なんだと思った。

奥さんが死ぬ前のデンゼル・ワシントンが
どんな生活をしていたか映画からは分からないが
現役CIAのときに几帳面にキッチンを片付けたりは
していなかったろうと。

「生活」の選択は「生き方」の選択。
その選択によって平穏な生活を維持し、心身が健康になり
身辺に集まる人の種類も変わり、心の平安が訪れる。

汚い恰好して、不健康にしていれば
おのずと生き方にも影響してくる。
日々の簡単な選択(チョイス)一つで自分の人生の質が変わってくる。
身綺麗にして健康で居続ければ自然と心の平安は維持できると思う。
家族がいるのであればなおのこと。
規則正しい生活と小奇麗な家と健康的な食事があるだけでも、
家族との関係が荒むことは少なくなると思う。
家族との関係が良好であれば心の平安は維持できる。

「過労死」は「Karoshi」で海外でも通じる
有難くない日本語になった。
「神風特攻隊」も「Kamikaze」で
いまだに海外で使われる日本語。

「滅私奉公、死ぬまで働く日本人」
によって維持されている安価大量生産大量消費システム。
8時間以上デスクに縛り付けられても大丈夫な労働者を
子供のころから育てる教育システム。
自分の家族よりも仕事を優先させようとする会社組織。
自分の生活が荒れても長時間働くことを強いる労働環境。

我々が当たり前だと思ってることは
実は当たり前じゃなくて
それが「不幸になる種」になっている。

「仕方ない」って諦める?
「皆も同じ」だから安心?
「昔からやってるんだから」って思考停止?
その結果が今の日本なんですが。

そろそろこのラットレースから降りませんか?
人ひとりが「幸せ」に生きるのに、
そこまでお金もエネルギーも資源も必要ないですよ。
まして家族や自分を犠牲にすることも無いですよ。
ただ目の前にある「幸せ」に気付くだけですよ。
病気や借金があるから不幸?
それを感じる肉体があるわけでしょ?
そこにも「幸せ」を感じる伸びしろがありますよ。
試しに
静かに部屋を掃除してみませんか?
身綺麗にする働きかけをしてみませんか?
自分の手の届く範囲の選択
そこから一歩が始まりますよ。

 

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