大地に根を下ろすということ【豪雨被害】土地への愛着

昨日から世の中は4連休?
というか、夏休み?
僕は毎日夏休み…
フリーランスになってから
連休だとか、夏休みだということに
あまり、ありがたみを感じなくなった。
むしろ、僕の仕事は稼ぎ時。
のはずなのですが…
今年はご覧の通り(笑)

さて、有り余るエネルギーを少しでも
人の役に立てたいと今週も人吉に行って、
微力ながら災害復旧のお手伝いをしてきました。

人吉といえば温泉。
温泉無くして人吉無し…というくらいの
リアルに死活問題なわけです。

その象徴的な温泉の復旧作業に参加しました。
新温泉という古い温泉です(笑)
客観的にみたら

「何でこんな低い土地に温泉作ったの?」

というくらい下ったところにある温泉。
多分、川の水位より低いところにある。

洪水になったら必ず水没する。実際、昭和初期にあった
水害でも水没してる。
とはいえ、これが人吉復興の突破口になればと思い
ドカチンのバイトを思い出しながら泥だしをしました。

温泉の持ち主は営業再開を諦めていたそうですが、
作業が進むにつれて元気を取り戻し、復活したら
ぜひ温泉に入りに来てほしいと言っていた。

ここの温泉で汗を流し、近所の餃子屋さんで餃子を買い、
缶ビールを片手に球磨川の河原で家族とワイワイ楽しむ。
そんな思い出話を聞いた。

「なんとかしてあげたい」とか思ってしまうわけです。
土地には思い出も愛着もある。簡単には離れられない。

翌日は農家のお手伝いをした。
代々引き継がれた田畑、ここの田んぼは最高の米がとれる。
ここの田んぼは縄文時代から使われているらしい。
という話を聞いた。

泥にまみれて黙々と雑草取りをする。
「手塩に掛ける」というのはこういうこと。
愛でるように田畑を耕して、育った作物を頂く。
大地に根を下ろした人間らしい生き方を
ほんの少しだけ体験できた。

そんな手をかけ、愛着のある土地。
代々受け継いで、できれば次にも繋げたい。
やっぱり離れられない。
ですよね。どんなに災害が起きようと。

そんなジレンマを抱えた被災地がまだ沢山ある。

復旧作業をしてる時
「こんなに危険な災害が起きる場所、さっさと引っ越せば
いいのに」とか思うこともあった。

そんな簡単ではない。
今日も大雨が降っています。
せめて
これ以上被害が広がらないことを祈りたいと思います。

 

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