昨日はImperatriz Leopoldinenseというサンバチームの練習会場に
行ってきました。ここも以前少しだけお世話になったジレトール
(ダンサーリーダー)が居るため、
僅かながら入り込める可能性があると考えた。
Magno(マグノ)っていうオッさん。
その当時もいい年だったから、まだ現役のジレトールとして活動してるのか?
不安は不安だったが、行くだけ行こうと。
昔は電車でRamos駅まで行ったけど、今回は地下鉄とバスを乗り継いで
行った。電車とか地下鉄は停車駅がはっきりしてるからわかりやすいけど、
相変わらずバスは複雑怪奇。
よくまぁ、ブラジル人は使いこなしてるなと。
Imperatrizの近くについたら教えてくれと運転手に行ったら
そんなもん知らんと。たまたまいた清掃のお兄さんが
説明してくれたのと、隣に座った優しいおねーさんが助けてくれたので
無事到着。Imperatrizは、まぁまぁ危険なエリアにある練習会場。
助けてくれたおねーさんが心配してくれた。
練習会場ついたらPVの撮影やってた。
ジレトールと話ししたいと伝えても
セキュリティが撮影中だから入るなと。
仕方ないので、近くのバーで待つことに。地元の人とかばかりの店。
基本いい人ばかりだけど、危険エリアにあるのはたしか。
いつ終わるのかなと思いながら、ちらちらセキュリティのお兄さんを監視。
と、強烈な睡魔が。時差ぼけはほぼ完治してるはずなのに。
危険エリアにあるバーで耐え切れず居眠りをしました。
肉体疲労が来てるんだろうなと。何事もなかったけど。
居眠りと覚醒を繰り返してるうちに、
強面のセキュリティのお兄さんが、
「今ならジレと話ができる!」といって僕を呼んでくれた。
ええ人や。
会場入ったらまだ撮影やってた。
マグノはいるのか?ジレトールはどこだ?
っていって探しても、とても入り込んで話ができる雰囲気ではない。
コミュニティの人たちが楽しそうにPV撮影してる。
別のセキュリティの人に聞く。
あそこにジレがいると言われる。けど、まだ撮影中。
話に行け!的なジェスチャーをされる。けど、まだ撮影中。
はい、危うくImperatrizのPVに全く関係ない日本人が
映りこむところでした。さすがにアカンやろ。
ありえないアングルから撮影してるのは、
映りこまないように物陰に入ったため。
とにかく話をしにいきにくい。けど、
撮影が終了して楽し気に記念撮影をして
去り際にジレトールに声をかけることができた。
以前のおっさんではなかった。
マグノはとっくに交代したらしい。
サブリナっていう女性とお兄さんの二人でジレトールやってるって。
マグノだったらゴリ押しもできた。
どうにかならんか?と。
PV撮影後のキラキラな雰囲気で話を聞いてくれる
サブリナにゴリ押しはできない。
何も知らずに来たアホな日本人に徹することにした。
サブリナはニコニコ笑いながら
また来年おいで!もっと早く来れば大丈夫よ!的な。
はい!わかりました!と僕。
これ以上何を言えと。
ダンサーはどんどん入れ替わる。
自分が全力現役でいられる時期もどんどん減っていく。
後進も育っていく。仕方ないけどこれが現実。
ダンサーは現役寿命の間にどれだけ経験を詰め込めるか?
が勝負だなーと。
今ある状況で全力を尽くすのみ。
帰り道Lapaに寄った。サンバの神様
Ze printraとRosa Mariaが居た。マクンバの儀式をやってた。
どこまで正式かはわからないけど。
すきっ腹に飲んだカイピリーニャも手伝って朦朧としながら
サンバの神様に敬意を表し、
神様の足をさすって自分の足にエネルギーを
移した。マクンバでは生身の人間に神様を憑依させます。
Quero mais sambar
もっとサンバが踊りたいんだと。神様に伝えたら
とにかく自分を信じて進め的な。
ほんとはもっと色々言ってくれたのだけど。
夜中で雨も降ってきて、
大した食べ物も入手できずに家に帰って寝ました。
こんな経験もサンバダンサーとして糧になるんだろうな。